対談企画 アビイ・ロード 後編
中学の頃からの音楽仲間3人での対談を企画しました。今回はその対談を書き起こし、ブログ記事として公開したいと思います。3時間にわたる長い対談になったため、前編後編に分けたいと思います。
そして、この対談企画から信乃さんがこのブログに参加することになりました。よろしくお願いいたします。
Ryogoku (司会進行) = R スコット = ス 信乃 = 信
B面
1. ヒア・カムズ・ザ・サン
R:1番好きな曲ですね!とにかくギターと歌が良い。曲の完成度も高い!
ス:あまり好きじゃないな。
R:どうして?
ス:普通に良い曲だけど、それ以上でもそれ以下でもないかな。ギターとコーラスのところが良いね。
R:ギターのメロディとコーラスが合わさったところが素晴らしい!
ス:そこから歌に戻っていくところも良いね。
ス:この曲、ジョージの有名な曲に似てるな。
信:マイ・スウィート・ロードかな?
ス:そう!これ!!
2. ビコーズ
信:ヘッドフォンで聴くとおもしろい曲だよね!
ス:綺麗な曲だよね。つまらない曲だけど。マジカル・ミステリー・ツアーのフライングと同じような、雰囲気な曲。
信:教会音楽みたい。
ス:モーツァルトを逆に弾いたリフが良いね。
R:え!そんなのあるの?
ス:オノ・ヨーコが逆から弾いてたのをジョンが気に入って使うことになったらしい。
R:そうなのか!
信:知らなかった!
R:この曲、地上から20〜30mくらい上を浮遊してるみたい。
ス:良い表現だね!現実と現実に近い別世界の狭間みたい。
3. ユー・ネヴァー・ギヴ・ユア・マネー
ス:ハーモニーが素敵。途中から曲調が変わってアップテンポになるところからゆっくりになるところが好き。
R:僕がピアノやってたからかもしれないけど、このピアノ調律されてない気持ち悪さみたいなのを感じるんだよね。
ス:でも、そこが味あっていい!
信:メロディーがシンプルな割に曲の構成が大胆で良い。
4. サン・キング
信:ビートルズっぽくない。ピンク・フロイドの「おせっかい」のB面の曲っぽい。
ス:初期のピンク・フロイドっぽいね。
信:音がはっきりしてないよね。
ス:そのぼやっとしてる感じが夏を感じさせる。夕方の暑さが抜けきってない感じ。
R:砂漠の蜃気楼的な雰囲気を感じたな。
ス:かげろうっぽいかも。
R:聴く人によって思い浮かべるものが結構違いそう。まぁ、どの曲にも言えることだけど。
信:そうだね。
5. ミーン・ミスター・マスタード
R:ここからメドレーだね。
信:この曲はサージェントっぽいね。急に雰囲気変わるよね。
R:子供向け番組で流れてそう。
信:CMソングみたいだね。
6. ポリシーン・パン
R:後ろでずっと鳴っているエレキギターのギュウンみたいな音が好き。
ス:初期ビートルズって感じがする。ガレージロックって感じ。でも、ガレージロックよりもちゃんとしてるね。
信:音をこもらせたらガレージロックだね。
ス:カルフォルニアっぽいね。ギターとか。
R:ドラムのズタズタバタバタしてる感じが良いね。
信:音数は多く無いけど良いね。
7. シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー
R:ビートルズっぽい。これ。
信:ビートルズの何かに似てるね。
ス:アイヴ・ガッタ・フィーリングとか?
信:テンポとかリズムが似てるね。
ス:さっきの2曲に比べて寂しさが出て、ムードの転換が良いね。
8. ゴールデン・スランバー
ス:映画のエンディングで流れてそう。
信:アルバムの最後の曲っぽい。
ス:これで終わらないのが凄い。この後に3曲もあるからね。
信:3曲もあるのかー。
R:普通だったらここで終わらせるよね。
9. キャリー・ザット・ウェイト
R:映画音楽にしか聴こえない!
ス:壮大だよね。最後に同じメロディー持ってくるの良いね。
10. ジ・エンド
ス:名曲としか言えない。最後を飾るには良い曲。
信:うん、そうだね!
ス:ビートルズの最後にふさわしい。ロックサウンドで、今までのアルバムの良さが詰め込まれてる。最後のコーラスが良い。
R:そこのギターも良い。チャララみたいな。
ス:一体感がある。これほどビートルズに一体感があるのはフィリピン事件とこの曲以外無いね(笑)
R:この曲のおかげでハッピーに終われるね。
11. ハー・マジェスティ
R:待って、この曲の存在忘れてた!
信:まだポールの曲があるんだよねー。
R:正直、この曲はあっても無くても良いかな。
ス:なんだろう、俺はあったほうがいいと思うな。ジ・エンドで終わったら綺麗すぎる。公演が終わってみんなが帰る中で、寂しく流れてる曲って感じ。
R:なるほどね。確かにわかるかも。
信:これってビートルズの中で1番短い曲だっけ?
ス:多分そうだね。ハー・マジェスティで終わるからこそ、終わりの感じが出てると思うなぁ。
最終評価
ス:全体は良いけどシルバー・ハンマーが好きじゃない。急にムードが変わるのが良くないな。点数は10点満点中9.5点かな。
R:確かに聴いててバランスの悪さは感じてしまった。だけど、それも含めて全体の均衡が取れているというか、そんな感じ。個人的にはかなり好きなアルバムです。僕も点数付けるなら10点満点中9.5点が妥当だと思います。
信:バランスの悪さは後期ビートルズの特徴でもあると思う。ファースト、セカンドは統一感あるからね。俺も10点満点中9.5点を付けるかな。
ス:統一感の話をすると、このアルバムは中間ぐらいかな。1番統一感あるアルバムはマジカル・ミステリー・ツアーかな。
R:最後に一言、このアルバムについて思うことはありますか?
ス:最初に聴くビートルズはこのアルバムが良い。
信:そうだね!
R:いろんな顔のビートルズが一枚のアルバムで聴けるから、自分の好みを知るのに丁度いいかもね。
R:それではみなさん、ありがとうございました。
おわり
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回の対談企画はピンク・フロイドの「おせっかい」について語ろうと思います。ご期待ください!!
書き起こし:Ryogoku