寺内タケシとバニーズ "悪魔のベイビー" レビュー

HIT-713 1967年8月1日 発売

今回は「悪魔のベイビー/ストップ」を紹介します。

 

【概説】

バニーズは1966年結成のバンドで、同年12月のデビュー以降、LP「正調寺内節」や、シングル「運命」、「愛のリメンバー」などヒットを連発し、1967年には「レッツ・ゴー運命」でレコード大賞編曲賞を受賞しました。

このレコードは、バニーズの6枚目のシングルです。

 

 

【A面 : 悪魔のベイビー】

バイクの排気音のようなファズギターの音にドラムの音を被せて作られた暴力的なイントロから始まるこの曲は「ブルー・シャトウ」や「モナリザの微笑」とは対照的な激しく騒々しい楽曲です。演奏は音が低めなのに対し、歌声は高い声で叫ぶような感じで、バランスが取れています。

間奏は、「太陽の花」のような凄まじい速弾きはないものの、歪んだファズギターの低音と,激しいドラムの音で、とても盛り上がります。

 

 

【B面 : ストップ】

こちらは、A面よりもリズム感を重視した様な楽曲とサウンドです。

「太陽の花」や「太陽野郎」のようなアドリブ感のある間奏や、迫力のあるドラムのサウンドを堪能できます。歌詞は、A面と対照的な内容です。

両面ともストリングスやオーケストラの入っていないバンドのみの音です。

 

 

【終わりに】

1967年にこんなにもハードな曲を作り、しかもそれをヒットさせたバニーズの力量の高さには圧倒されます。シンプルな構成で、時間も短いですが、聴きごたえのあるレコードだと思います。