深掘りジュークボックス 第一回 「地名の曲」
1つのテーマをもとに、楽曲を1人2曲選び、その曲について3人で語り合う企画を始めました。 今回のテーマは「日本の地名が入った楽曲」です。
1曲目:Air「Alone in Kyoto」スコット選曲
R:気づいちゃったんだけどさ、最後の方ずっと海の音だったじゃん。
でも、京都って海に面してないよね。
ス:うん。。。そうだね
R:行ったことないのかな
ス:もの寂しさを表すのには良いよね
R:京都というよりは昔の関西という雰囲気
ス:神戸とかね
R:序盤のシンセの音が海っぽいよね
信:水の中にいるようだね
R:世名貫音階で、日本的なんだよね
ス:ギターがいいね
R:日本人が作ってないのに日本らしさを感じる
ス:古臭い京都じゃなくてモダンな感じだよね
R:ピアノは日本っぽくない
ス:大正時代っぽい
R:モダンだよね
ス:京都に合うんだよね
R:良いね
信:これは良いね
2曲目:ブルー・シャルム「トーキョー・アフター・ダーク」 信乃選曲
R:現代的なサウンドだね
ス:「けむる二人」ってところの声がとても好き
R:この曲は何年の曲かい?
信:1969年1月21日発売だよ
ス:だんだん夜明けになっていくのが良いね
R:自然と風景がイメージできるよね
信:閉店前の最後の一杯の酒を名残惜しく飲む感じがいいね。酒飲んだことないけどね。いいな~。
R:この頃の曲は耳にいいよね
信:歌い方かな
ス:69年というのが意外だったな。60年代後半からは「ベラよ急げ」みたいな曲ばっかりかと思った
R:でもこういう曲は70年代中頃まで存在してたよね
信:68年は「ベラよ急げ」みたいな曲も多かったけど、その反動で69年はこういう曲が増えたね。
ス:声の重なり方がこの時代はいいんだよ。
R:この人たちは特に上手い。演奏に溶け込むコーラスがいいね。
ス:「ともしびの中で」のコーラスが滅茶苦茶いい仕事してますね~。
3曲目:かつしかトリオ「柴又トワイライト」 Ryogoku選曲
ス:流行りのサウンドっポイ感じがする。シティポップっぽい感じがする。
信:シティポップだね。
R:演奏しているのがその頃の方々だからね。
ス:なんか洒落た感じのところで流れてる感じだよね。リラックスして聴けるね。
信:ベースが目立っているね。GSでは聴けないサウンドだなあ。
ス:メロディー聴いたことあると思ったら、ピーター・ガブリエルっぽい。
R:日本人が作るフレーズはやっぱり日本人っぽくなるね。
ス:全体的にメロディーが詰め込まれてる感じがする。
R:曲名が「柴又トワイライト」だから日の出をイメージしてるのかな。
ス:ノスタルジックだね。ボーカルないのにサビがはっきりしてるのが良いね。
4曲目:栗コーダーカルテット「江の島を渡る風」 スコット選曲
R:いいね、アコースティックサウンド
ス:落ち着くサウンドです
R:同じインストだけど前の曲と方向性が違うね なんという曲かな
ス:江の島を渡る風っていう
R:江の島かあ
信:江の島の曲ってあまりないよね
ス:海っぽい感じがしてよかったな
信:1回曲が終わった感じだね
R:そして、テイストが変わるね
R:ヒューという音がなっていて言いね
信:ハーモニカかな
ス:ハーモニカっぽいね
R:音単体だと不協和音なのに
ス:合わせ方がうまいんだよね
R:風を感じるなあ 朝早くか夕方のどっちかだよね
こういう音楽をやってみたいな
5曲目:川辺妙子「ミッドナイト東京」 信乃選曲
ス:曲自体はいいと思うよ
R:始まり方が良かった ミッドナイトの発音がいいね
ス:ムードがあっていいな 昔の刑事ドラマの後ろで流れてそう
R:東京の地名が入ってる曲って夜が多いよね
R:当時と今とでは違うから今の感覚だと当てはまらないだろうな
信:今の人のイメージとは違うだろうね
ス:東京より、もっとエキゾチックな場所という感じがするな
6曲目:ロス・インディオス「コモエスタ赤坂」 Ryogoku選曲
R:スペインとかそっち系の雰囲気だね
信:ラテンバンドだからかなあ
ス:その要素を日本の音楽の枠組みに入れた感じがするね。
信:ラテンっぽさはあまり強調されてないね
ス:でもラテンの風味は感じられるな
R:改めて聴くといいな
ス:日本をテーマにした感じには聴こえなかったな
R:当時の赤坂はこういう感じだったのかな
R:曲のリズムは日本だよね
ス:ラテンと日本の音楽が、あまりよく混ざってない気もする
R:マヒナスターズの方もあるよ
ス:イントロは優雅でいいな
[対談を終えて]
ス:いろいろな曲を聴けて楽しかったし、昔の赤坂はどんな感じだったのか気になったね。やっぱり東京系が多かったけどほかの地域も気になったなあ。次回はどんなテーマか楽しみだな。
R:みんなで同じテーマで曲を持ち寄るのはとても良い企画ですね。今回は初めての試みでしたが、とても有意義な対談になったと思います。それぞれが聴いている音楽に出会えることが出来ました。とても面白く興味深かったです。次回にも期待しています。
信:作者のその地域にに対するイメージが曲によく表れているなと思いました。同じ場所でも、時代や作者の年齢、音楽ジャンルが違えば、曲の雰囲気も変わると思うので、たくさん集めて聴き比べるのも楽しそうです。