For Sure "Always Busy - Single" レビュー

 

 ニューヨークのインディバンドFor Sureのシングル"Always Busy"は、ロック色を残しながらも安らかなサウンドがいいものである。

 

[A面 "Always Busy"]

 初期Weezerのような、歪みつつもメロディアスなギターを中心に置いた曲だ。ヴァースでのボーカルは浮遊感のあるような、落ち着く声がメロディにマッチしているし、コーラスでの声のハーモニーも素晴らしい。サビは耳に残りやすいものでかなりポップだ。かなり粗いサウンドのドラムはインディらしくいいものだし、セカンドヴァースでのアコギの音も最高だ。けれどもやはり主役はエレキギターで、リフとコーラスでの演奏もいいしソロは2回聴けるがどちらもとてもかっこいい。インディロックが好きならぜひ聴くべきであると思うし、かなり曲作りの才能を感じられる。

 

[B面 "Chance"]

 ロック色の強いA面とは対照的な、静かでどこか寂しげなバラードだ。ここでも"Always Busy"で見せた強みは存分に発揮されている。声の重なり方は最上級で、特に"Take the chance on me today"というところは感動的と言っても過言でない。ドラムとベースは目立たないながらも曲に深みを持たせていて、特に一番が終わったところでのベースラインと、オープンハイハットが入って曲の雰囲気が少し変わるところは最高だ。ギターもかなりよく、特にちょっと控えめなソロはチャーミングでとてもよかった。少しボーカルの音が安定しないようなところもあったが、そこも正直悪くはない。むしろ味があっていいと思う。

 

[総評]

 A面B面ともにかなりいい曲だったと思うし、才能を十分に見せながらも、さらなる成長がこれから待っていることを確信させるようなものだったと思う。Bandcampで無料でダウンロードできるので、少しでも興味を持ったら聴いてみるべきだろう。

(スコット執筆)