スコット執筆
色々忙しくてちゃんとした記事が書けないという言い訳の下、最近聴いたアルバムを一言くらいでレビューする記事です。点数はつかないですし、もしかすると今後ちゃんとレビューすることがあるアルバムも入っているかもしれないですが、まあどうにかしてけろ…
さよならポニーテールのメジャーデビューシングルには、夏っぽくて爽やかでどこか懐かしく甘酸っぱいという、グループのサウンドの特徴を存分に発揮させた4曲が詰まっている。 [A面:空も飛べるはず] スピッツの同名曲のカバーであり、フジテレビ系列のアニメ…
このアルバムはスムースなロックとダンサブルなリズム、そして電波的な歌詞の融合したユニークでありながら聴きやすくハマりやすいアルバムだ。 このアルバムの音は素晴らしい。「テレ東」におけるザ・スミスのジョニー・マーを思わせる流れるようなギター、「…
(この記事のアイデアはYouTubeで活躍するレビュアーTodd in the Shadowsにインスパイアされたものです) アダムス・ファミリーを覚えている人は多いでしょう。当時観たという人も、レンタルやテレビでの放映で観たという人も、この映画にいい思い出を持ってい…
なぜかはわかりませんがゲームのCMでラップソングを使ってヒップでラディカルでクールに見せようとするのは、ゲーム機を作る最大手たちもやっちゃうことみたいですね。今回はアメリカから日本、ブラジルからフィンランドまで、世界中の事例を見ていきます。 …
ニューヨークのインディバンドFor Sureのシングル"Always Busy"は、ロック色を残しながらも安らかなサウンドがいいものである。 [A面 "Always Busy"] 初期Weezerのような、歪みつつもメロディアスなギターを中心に置いた曲だ。ヴァースでのボーカルは浮遊感…
このアルバムは陰鬱なロマンチシズムを、インディロック的でありながら大人らしい繊細さを持つ音で描いた素晴らしいアルバムだ。 このアルバムの根底にある音は、まぎれもなくインディロックだ。"Song For Clay (Dissapear Here)"や"Hunting For Witches"で…
このアルバムはダークでムーディな音と力強いサビを兼ね備えた、完璧とは言えなくとも素晴らしいロックアルバムである。 このアルバムの長所はその音だろう。80年代らしいビックなドラムと、クリーンでこれまたビッグなギター、そしてその中でも存在感を保つ…
80年代にメインストリームになり現在まで人気が右肩上がりのものと言えば、ビデオゲームとラップだろう。その2つが交錯した瞬間も、たくさん見てきたはずだ。アメリカの大手ラップレーベルDef Jamが、これまた大手のゲームパブリッシャーのEAとコラボしつく…
Van Halenの代表作とも言えるこのアルバムはポップでキャッチーでイカしたロックアルバムだ。 このアルバムはとてもポップだ。"Panama"や"Hot For Teacher"など、シンプルかつ心を掴むロックソングは80年代だけでなくロック史のなかでも最上級のものだ。どの…
グラスゴーのギークロック系バンドのデビュー作は、歪んだ音を掻き鳴らすインディーロックを名前負けしないポップさで彩った素晴らしい作品だ。 このアルバムの曲はとてもポップだ。最初の"Siamese"における声の掛け合いから"Kernel"の"Doo-do-doo-do-doo"と…
このアルバムはジャンルの垣根を越える実験的な音とポップなメロディを兼ね備えた唯一無二の名盤だ このアルバムはジャンルに縛られない。もちろん根底にあるのはダンス/エレクトロであるし、当時のクラブシーンを反映したサウンドでもあるが、聴いてみれば…
このアルバムは、ドロドロと渦を巻く感情をアグレッシブかつメランコリックに表現した素晴らしいアルバムだ。 このアルバムはいい意味でとても感情的だ。怒りや葛藤や喜びといったものが随所に表れているのは、このアルバムを一聴すればすぐにわかるだろう。…
オカルトロックの先駆者的存在であるこのアルバムは、悪魔崇拝のテーマとキャッチーな曲作りが融合した、60年代ロックの隠れた名盤である。 このアルバムには、暗くオカルティックな雰囲気が立ち込めている。それは"Black Sabbath"や"Choke, Thirst, Die"、"…
サックス奏者Tom Scottのデビューアルバムは良くも悪くも60年代感溢れる、スムーズなジャズアルバムだ。 このアルバムの評価はかなり難しい。というのもほとんどの楽曲がカバーだからだ。しかし確実に伝わってくるのはTom Scottの演奏能力の高さだろう。若々…
このアルバムはキャッチーで聴いていて楽しい曲が多いものの、耳には残りづらいところが残念なアルバムである。 サードウェイブスカとバンドどちらもを代表するアルバムであり、このバンドが"The Impression That I Get"だけの一発屋でないことをしっかりと…
このデビューアルバムはキャッチーかつポップであるが残念な点も多く見受けられるアルバムであった。 このアルバムの良かったと思う点は、全体的にポップで、それでいて爽やかなロックぽさもあることだ。"バイ・バイ・ブラックボード"のスムーズなリフや"AED…
ノルウェー出身のRöyksoppのデビューアルバムは、タイトでファンキーかつお洒落で幻想的なダンスアルバムだ。 このアルバムはとてもいいダンスアルバムだ。跳ねるようなリズムの"Eple"から静かでメランコリックな"Sparks"まで、収録曲すべてが、身体が勝手に…
謎のアーティストBlarfのデビューアルバムは攻撃的かつコミカルでありながらも、サンプルを基盤にした音楽の新たな境地を見せてくれるアルバムだ。 このアルバムは全く真面目なものではない。それは一曲目の"Badass Bullshit Benjamin Buttons Butthole Assa…
80年代ヒップホップでもっとも重要なアルバムの1つであるこのアルバムは、少しの経年劣化を感じさせながらも、現代に通用する側面と革新的なサウンドを持ったパーティアルバムだ。 ヒップホップや音楽史全体にAfrika Bambaataaと彼の作った曲、特に"Planet R…
Green Dayの12枚目のアルバムは、彼らの作曲能力の高さと2010年代のロックの悪さが化学反応を起こし生まれた凡庸なアルバムだ。 収録曲のほとんどは悪くはないロックソングだ。確実にいい曲だと言えるのは"Bang Bang","Revolution Radio",そして"Still Breat…
1973年の"Wisdom Through Music"は喜びと希望に満ち溢れた音が、美しくそして力強く奏でられるアルバムだ。 このアルバムでまず語っておきたいのはボーカルについてだ。5曲中3曲にボーカルが収録されていて("The Golden Lamp"にも正確にはボーカルが入って…
PILのデビューアルバムは怒りと葛藤とで塗られた、いい意味でも悪い意味でも聴く拷問のようなアルバムだ。 このアルバムを最初に聴いたときには最悪のアルバムだと思った。ロットンの怒りに満ちた声が、音が重なり合いノイズの域にまで達しそうな楽器たちに…
デトロイト出身のバンドChuckの2019年のEP”Chuck”はダイヤモンドのような輝きを持つジャズ、ヒップホップ、そしてポップの融合だ。 このEPは5曲入りという短さでありながらバンドとしての才能を感じさせる一枚である。"Flavortown"や"In the Morning"での独…
The Avalanchesのアルバム”Since I Left You"のレビューです(スコット執筆)